【稲吉種苗】園芸情報 第34号
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高高高中中℃℃℃℃45.Qヒートの効果6.Qヒートの着果への影響図5 光透過率図6 平均温度図7 着花数耐用週間(週)光拡散性90% 21-2494% 18-2095% 15-1793% 12-1491% 10-11結果でした(図6)。ただ、体感では処理区の方が少し涼しく感じ、パート従業員さんも作業がしやすいとの感想でした。雨への耐久性 暑い時期は着果率が落ち収量が伸びないことが以前から分かっていましたので、着花数と着果数を調べ、着果率を比較してみました。 図7のとおり、着花数は処理区も無処理区もほぼ同じでした。ただ、暑い時期なので3段の着花数がどちらもやや少なくなっていました。 着果率は図8のとおりで、1段の着果率はほぼ同じでしたが、2段及び3段の着果率は処理区の方が少し向上しており、全体の着果率も5%ほど上がっていました。やはり体感で少し涼しかったことが着果にも影響していたといえそうです。屋根で散布する人、途中ホースを持つ人、動噴の操作をする人3名で20aハウス約90分かかりました。図3 Qヒート 15㎏ /缶10aあたり使用缶数遮光率(PAR)遮光率(NIR)4.440%70%3.330%65%2.725%60%2.220%50%1.715%40%表1 使用量と遮熱効果(PARは光合成に必要な光、NIRは近赤外線で、数値が高いほど遮光率が高い。)       遮熱材「Qヒート」を納入していただいた会社の情報によると、実際に使用したアメーラとは別のトマトハウスのデータでは、日中3℃程度温度低下がみられたとのことでした。(図4)図4 塗布による温度の変化 小山農場での試験では、6月から8月まで3ケ月間の平均で比較すると、処理区では無処理区に比べて光透過率が10%落ちていました(図5)。なお、この時期は暑い時期なので、遮光カーテンをいずれの区も併用していましたので、無処理でも光透過率は40%でしたが、Qヒート塗布によりさらに10%低下することが分かりました。 平均温度は、処理区も無処理区も26℃程度でほぼ同じ

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