【稲吉種苗】園芸情報 第32号
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①入れない ハウス周辺の雑草の除草 0.4㎜目合いの防虫ネット又は薬剤練り込みネット等の利用。②増やさない 黄色粘着トラップを側窓または外に設置。 定植時の粒剤(ネオニコチノイド系)利用。 多発前に薬剤防除を実施。※系統の異なる農薬をローテンションして、薬剤ヘの抵タバココナジラミすすトマト黄化葉巻病(新葉が葉巻の状態)写真提供:静岡県病害虫防除所・コナジラミにはオンシツコナジラミとタバココナジラミなどの種類がいる。・コナジラミの成虫は体長1㎜、白い翅を持つ。・広食性で多くの野菜、花、雑草に発生。・成虫は新芽や未展開葉を好み、葉裏に産卵する。・野外では4~11月までみられるが夏に発生が多く、9月がピーク。 発育適温は25~30℃。野外では越冬できないが、ハウスで温度があれば周年して発生。・特にタバココナジラミはトマト黄化葉巻病を媒介するなど多大な被害を及ぼす。・タバココナジラミのバイオタイプは従来のタイプ以外にバイオタイプB(シルバーリーフコナジラミ)やバイオタイプQがあるが、殺虫剤に対する感受性がタイプにより異なり、特にバイオタイプQは薬剤抵抗性が発達し、防除が難しい。・コナジラミが吸汁した植物に白化症や着色異常を発生。・成虫、幼虫が新芽や葉を吸汁し、その排泄物にすすが発生し、葉や果実が黒くなる。・タバココナジラミは植物病原ウイルス(トマト黄化葉巻ウイルス・ウリ類退緑黄化ウイルスなど)を媒介。 →トマトで重大被害を及ぼす「トマト黄化葉巻病」については次項で紹介。 気門封鎖剤や天敵の利用③出さない ウイルス病発病株は伝染源になるため、見つけ次第抜き取り処分する。 収穫終了後は株切をして、完全に枯死するまで施設を密閉する蒸し込みする。42① タバココナジラミ抗性に注意する。 概 要被 害対 策近年、トマトで最も気になる害虫と対策

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